01-027「山上伊太郎のシナリオ」1976年

(書名)山上伊太郎のシナリオ
(著者名)構成・解説/竹中労
(出版年)1976年
(出版社)白川書院
(内容)戦前の日本映画史に不朽の名作を残した脚本家で監督の山上伊太郎は、フィリピンで戦死し、長く忘れ去られていた。本作ではそのシナリオを公開し解説することにより、「忘却の淵から呼び起こす」作業を行なっている。
(備考)名作のほまれ高い「浪人街」リメイク運動や、山上伊太郎の業績を永く残すために「伊太郎地蔵」を建立。「伊太郎忌」は当時の青年達が竹中労さんから受け継いで開催している。


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01-026「日本映画縦断2/異端の映像」1975年

(書名)日本映画縦断2/異端の映像
(著者名)竹中労
(出版年)1975年
(出版社)白川書院
(内容)「団徳麿/百径、わが腸(はらわた)に入らん」をはじめ、忘れ去られた人々の再顕彰がテーマの一冊。1974年12月に日本に招聘したマレーネ・ディートリッヒ公演の経緯と同行記も掲載。
(備考)キネマ旬報読者賞受賞。


01-025「琉歌幻視行―島うたの世界」1975年

(書名)琉歌幻視行―島うたの世界
(著者名)竹中労
(出版年)1975年
(出版社)田畑書店
(内容)当時メジャー各社から出たLPの解説をまとめた島うたに関する一冊。
(備考)発行したものの誤植が多く、さらに本書で解説した曲の解釈も深まったことにより、1989年から再構成した「琉歌幻視行」の出版を目論み、取材活動を開始したが、圧倒的に時間は足りず、竹中労存命中の再版はかなわなかった。


01-024「日本映画縦断1/傾向映画の時代」1974年

(書名)日本映画縦断1/傾向映画の時代
(著者名)竹中労
(出版年)1974年
(出版社)白川書院
(内容)キネマ旬報の連載を単行本化。本書には「南部僑一郎との対話」「伊藤大輔メモワール」等を収録。
(備考)箱根にて「黒旗水滸伝」「沖縄島唄」と並び5年~10年かけてのライフワークと定めて執筆した。


01-023「逆桃源行―風と水のリズムをアジアに求めて」1974年

(書名)逆桃源行―風と水のリズムをアジアに求めて
(著者名)竹中労
(出版年)1974年
(出版社)山と渓谷社
(内容)物質にあふれた日本より風と水のリズムを感じられるアジアの国々へ。今では当り前の価値感であるものの、こうした旅を提案する先駆者としての魅力に溢れた一冊。
(備考)当時は交通不便な箱根の山中に事務所を移転し、その中で書き上げたもの。


01-022「アジア燃ゆ―反日感情のゆくえ」1974年

(書名)アジア燃ゆ―反日感情のゆくえ
(著者名)竹中労/羽仁五郎対談
(出版年)1974年
(出版社)現代評論社
(内容)三度にわたるアジア取材行を師である羽仁五郎と縦横に語った一冊。
(備考)ニッポン及び日本人は第三世界窮民の憎悪の標的となり、米中ソ帝国主義のはざまに高度成長した欺瞞の反映は、アシア諸国の離反によって崩壊するだろう(本文より)


01-020「無頼と荊冠―竹中労行動論集」1973年

(書名)無頼と荊冠―竹中労行動論集
(著者名)竹中労
(出版年)1973年
(出版社)三笠書房
(内容)「私闘の論理」など、竹中労さんの行動に憧れを抱く若者に向けた内容の一冊。
(備考)ルポルタージュ・ジャーナリズムに関しての中間的総括として書かれたもの。


01-019「水滸伝・窮民革命のための序説」1973年

(書名)水滸伝・窮民革命のための序説
(著者名)竹中労・平岡正明・梅内恒夫
(出版年)1973年
(出版社)三一書房
(内容)本書を書き上げた後、本書内の「汎アジア百八日幻視行宣言」の通り、東南アジア辺境の取材へ出発した(実際の日程は130日だったそう)。
(備考)取材中に潮出版社へ約束の原稿を送ったものの、大幅に内容を変えられたことに腹を立て、しばらくは潮出版社との関係が切れることになる。


01-018「世界赤軍」1973年

(書名)世界赤軍
(著者名)夢野京太郎(竹中労のペンネーム)による小説集
(出版年)1973年
(出版社)潮出版社
(内容)連合赤軍事件やイスラエル・ロッド空港襲撃の真相を予見したフィクション。
(備考)「週刊小説」や「潮」の情報小説から十遍をまとめて出版したものの、竹中労さんが校正する時間がなかったため誤植だらけの形で世に出てしまう。本人談によると、1973年の著作については垂れ流しの下痢のごとくの醜態をさらしていたとのこと。