月別アーカイブ: 2018年5月

01-029「日本映画縦断3/山上伊太郎の世界」1976年

(書名)日本映画縦断3/山上伊太郎の世界
(著者名)竹中労
(出版年)1976年
(出版社)白川書院
(内容)戦前の傑作時代劇「浪人街」のシナリオを書いたのが山上伊太郎であり、竹中労さんは「浪人街」リメイク運動を多くの人を巻き込んで展開するも頓挫した。そしてキネマ旬報もその中で連載中断となり、当時の白井佳夫編集長は解任された。
(備考)翌年の1977年6月に竹中労さんはキネマ旬報社との法廷闘争に入り、それは1988年10月まで続いた。和解が成立して貴重な史料・資料は著者側の所有となった。


01-028「聞書アラカン一代―鞍馬天狗のおじさんは」1976年

(書名)聞書アラカン一代―鞍馬天狗のおじさんは
(著者名)竹中労・嵐寛寿郎の共著
(出版年)1976年
(出版社)白川書院
(内容)時代劇の大スター嵐寛寿郎に取材し、芸歴50年を語り下ろす。
(備考)聞き書き本のモデルと言われる。


01-027「山上伊太郎のシナリオ」1976年

(書名)山上伊太郎のシナリオ
(著者名)構成・解説/竹中労
(出版年)1976年
(出版社)白川書院
(内容)戦前の日本映画史に不朽の名作を残した脚本家で監督の山上伊太郎は、フィリピンで戦死し、長く忘れ去られていた。本作ではそのシナリオを公開し解説することにより、「忘却の淵から呼び起こす」作業を行なっている。
(備考)名作のほまれ高い「浪人街」リメイク運動や、山上伊太郎の業績を永く残すために「伊太郎地蔵」を建立。「伊太郎忌」は当時の青年達が竹中労さんから受け継いで開催している。


01-026「日本映画縦断2/異端の映像」1975年

(書名)日本映画縦断2/異端の映像
(著者名)竹中労
(出版年)1975年
(出版社)白川書院
(内容)「団徳麿/百径、わが腸(はらわた)に入らん」をはじめ、忘れ去られた人々の再顕彰がテーマの一冊。1974年12月に日本に招聘したマレーネ・ディートリッヒ公演の経緯と同行記も掲載。
(備考)キネマ旬報読者賞受賞。


01-025「琉歌幻視行―島うたの世界」1975年

(書名)琉歌幻視行―島うたの世界
(著者名)竹中労
(出版年)1975年
(出版社)田畑書店
(内容)当時メジャー各社から出たLPの解説をまとめた島うたに関する一冊。
(備考)発行したものの誤植が多く、さらに本書で解説した曲の解釈も深まったことにより、1989年から再構成した「琉歌幻視行」の出版を目論み、取材活動を開始したが、圧倒的に時間は足りず、竹中労存命中の再版はかなわなかった。


01-024「日本映画縦断1/傾向映画の時代」1974年

(書名)日本映画縦断1/傾向映画の時代
(著者名)竹中労
(出版年)1974年
(出版社)白川書院
(内容)キネマ旬報の連載を単行本化。本書には「南部僑一郎との対話」「伊藤大輔メモワール」等を収録。
(備考)箱根にて「黒旗水滸伝」「沖縄島唄」と並び5年~10年かけてのライフワークと定めて執筆した。


01-023「逆桃源行―風と水のリズムをアジアに求めて」1974年

(書名)逆桃源行―風と水のリズムをアジアに求めて
(著者名)竹中労
(出版年)1974年
(出版社)山と渓谷社
(内容)物質にあふれた日本より風と水のリズムを感じられるアジアの国々へ。今では当り前の価値感であるものの、こうした旅を提案する先駆者としての魅力に溢れた一冊。
(備考)当時は交通不便な箱根の山中に事務所を移転し、その中で書き上げたもの。


01-022「アジア燃ゆ―反日感情のゆくえ」1974年

(書名)アジア燃ゆ―反日感情のゆくえ
(著者名)竹中労/羽仁五郎対談
(出版年)1974年
(出版社)現代評論社
(内容)三度にわたるアジア取材行を師である羽仁五郎と縦横に語った一冊。
(備考)ニッポン及び日本人は第三世界窮民の憎悪の標的となり、米中ソ帝国主義のはざまに高度成長した欺瞞の反映は、アシア諸国の離反によって崩壊するだろう(本文より)


01-020「無頼と荊冠―竹中労行動論集」1973年

(書名)無頼と荊冠―竹中労行動論集
(著者名)竹中労
(出版年)1973年
(出版社)三笠書房
(内容)「私闘の論理」など、竹中労さんの行動に憧れを抱く若者に向けた内容の一冊。
(備考)ルポルタージュ・ジャーナリズムに関しての中間的総括として書かれたもの。