岡留安則さんの沖縄に骨を埋める決意

今回の岡留安則氏の訃報を、ネットニュースで知ることになりました。個人的なつながりはない方ですが、竹中労事務所を通じて様々な場に同席させていただけることはあったので、こちらが一方的に存じ上げていたに過ぎないながらも、その動向については常に気になる方でした。

竹中労さんとの関係で言えば、竹中労さんがお亡くなりになるまで岡留安則氏が編集長を務められていた月刊スキャンダル誌「噂の真相」で「竹中労のページ」というコラムを執筆されていたということで、当時事務所を一時期でしたが東京に移していた場所で行なわれた仲間うちでの故人を偲ぶ集いにお呼びして参加されました。その会にはありし日の樹木希林さんもやってきて、岡留氏はその様子を写真撮影し、ちゃっかり「噂の真相」誌上で紹介していて、有名雑誌のえげつなさというのを一般人が見る目線で感じさせていただいたこともありました。

その後、竹中労さんが想いをはせた沖縄に移住し、那覇市内でスナックを経営していた頃に一度仲間うちでおじゃましたことがありました。その時は沖縄で行なわれた竹中労さんの没後20年のコンサート終了後の関係者の二次会で利用したのですが、店内にあった女性アルバイト募集の文句が記憶に残っています。というのも、岡留氏のお店には東京から様々な名のある人がやってくるので、そうした人と実際に会って話したり色んなやり取りをすることがきっと役に立つのでは? という「口説き文句」のような募集文に、本当に野望のある女性がここから這い上がってきたらどうなるのだろうかとあらぬ妄想をしてしまったわけです。

岡留氏はこのように、自分のお店を中心にして人材を集め、「噂の真相」休刊後も新たな活動を模索していたように思います。米軍基地の有無について県民の信を問う県民投票を目前に控えての離脱はご本人が最高に無念だったことでしょう。岡留氏の事を悪く言う方も少なくないと思いますが、いわゆる本土で上から目線で沖縄の問題を見て意見するのではなく、沖縄に腰を落ち着けて活動していた岡留氏の行動について個人的には批判することはできません。さらに、竹中労さんや竹中労さんのアシスタントの石原優子さんと同じく沖縄の海に還るということになると、改めて沖縄という場所がそれぞれの方にとって特別な場所であったのかという風に感じるところです。故人のご冥福をお祈りいたします。


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