それまでのテレビや新聞・雑誌による報道のみで判断するような時代とは違い、現在はネット上に挙がっている情報から問題提起される事象も増えてきました。その最たるものが「芸能」についてのものでしょう。
それこそ芸能スキャンダルについては過去に竹中労さんが出したような大手芸能プロダクションがタレントに払った給与明細や、自分の取材に対して妨害を仕掛けてきた車のナンバーまでまで単行本に載せてしまうような力技で正面から戦ったことはあったものの、その内容についてはコアなファンを除いてはほとんどの一般人に知られないまま大手芸能プロダクションはますます力を堅持して現在に至ります。
そんな中、ここ数年来はネットから火が付く形で雑誌が後追いしたものをテレビが追いかけるような形での「芸能プロダクションの闇」に関する情報を、多くの人が知るようになってきてきます。
本来はSMAPの解散騒動や「のん」(本名は能年玲奈さんだが事務所の意向で芸能活動に使用できないそう)さんについての報道について、芸能レポーターの中でタレント側に寄り添う形で伝えるような気骨ある人間がいれば、その状況も多少は変わったのではないかと思うのですが、今の芸能リポーターの方々は相変わらず自分の身を守るためなのか大手プロダクションよりのご意見をマスコミはより多く垂れ流す格好になり、そのストレスのはけ口としてネットで盛り上がっているようにも思います。
未来を展望しても、なかなか旧来からの力を放り出すようなことはしない芸能プロダクションの牙城を崩すような勢力というのは出てきそうにないかなと思っていたところ、新たにこうしたタレントと大手芸能プロダクションとの争いに、宗教を生業とする「幸福の科学」が割り込んできました。女優でタレントの清水富美加さんは幼いころからの信者で、今回所属するプロダクション(「のん」さんと同じ事務所)のマネージメント手法により体調を崩したことにより、芸能界を引退して新たな名前を持ち「出家」すると発表したことが騒動になっています。
恐らく、教団側が新たな名前を先に公表したことは、「のん」さんのように本名で活動することを封じてくるかも知れない所属先に対する牽制のような気もしますが、今後は清水さんの後ろ盾に教団がなり、代理人の弁護士を立てて争うことになるでしょう。
幸福の科学と関係する「幸福実現党」は国政選挙において必ず地域ごとの候補者を立て、供託金を没収されても次の選挙に出るくらい資金力のあるところです。今までは仕事を辞めると映画やドラマ・CMのスポンサーから違約金が発生するということを前面に押し出して、活動を辞めたいと直訴したり独立を狙う所属タレントを説得するための材料として使ってきたかも知れませんが、今回のケースに限ってはそうしたロジックは通用せず、逆に大手芸能プロダクションはブラック企業ではないか? というような話で教団側は争ってくると思われます。
また、幸福の科学主宰の大川隆法氏はさまざまな人の守護霊や、すでにこの世にはいない人の霊を呼び出してその言霊を本にまとめて出版するような事をやっているので、今回の争いの動向によっては、誰かの霊を呼び出してプロダクション側の痛いところを突くような本を出してくるという可能性もあります。ちなみに、今回の清水富美加さんに関しては少し前に彼女の守護霊を呼び出してインタビューしたという「女優・清水富美加の可能性」という本が出ています。
普通に考えて大手プロダクションが一番嫌がる芸能界についてのレポートを書いていた人ということでリストアップすると、当然竹中労さんの霊ということになるかも知れませんが(^^;)、そこで誰を幸福の科学がリストアップするかということも、もしこうした本を出すのだったら注目したいと思います。知らないうちに「梨元勝の霊言」というような感じで出すようなら、教団はそこまで竹中労さんのことを評価していないということが改めてはっきりしますし、もし本当に「竹中労の言霊」という題名の本が出たら、その本に出てくる竹中労さんの霊は本物なのか、単に竹中労さんに憧れた普通の人が竹中労と称して降りてきた霊に過ぎない内容なのか、その内容をここで検証してみたいですね(^^;)。